こんちには
北九州のファイナンシャルプランナー事務所
FPフォーユーの野中です。
日銀(日本銀行)が1月29日にマイナス金利導入を発表しましたね。
ニュースでもたくさん取り上げられていますが
この「マイナス金利」ってそもそも、何?
ファイナンシャルプランナーですので、金融の基礎知識程度は
知っているつもりですが、「マイナス金利」は知りませんでした。。。
なので、ニュースやネット等で調べてみました。
あれ?????????????
報道されている事と発表されている事に違和感が…
まずは、日銀のマイナス金利導入に関しての発表
すると聞きなれないワードが
要は、北九州で言うと「西日本シティ銀行」や「福岡銀行」さんは
ルール決められている金額を日本銀行に預けないといけないんですね。
これが「準備預金制度」
そして、この預金準備のお金に関しては元々利子が付かない決まりで
この預金準備を越えるお金に関しては、金利を付けてたわけです。
銀行としては、安全に資産運用が出来るんで日本銀行にたくさんのお金を預けていたという事かなと
日本銀行の発表を見て行くと
具体的には、日本銀行当座預金を3段階の階層構造に分割し、それぞれの階層
に応じてプラス金利、ゼロ金利、マイナス金利を適用する(別紙)2。
と書いてます。
あれ?????????????
ニュース等で誤解してました!!!!!!
全部にマイナス金利を付けるんではなくて、一部に付けるんですね!!!!!!!!!!!
知らなかった…
イメージとしてはこんな感じかな?
基礎残高(+0.1%)ルールで決められている銀行からの預金
マクロ加算残高(0%)ルール以上の金額を越えた「一定の余剰金」に関しては金利なし
政策金利残高(-0.1%)その「一定の余剰金」を越えても日銀に預けるなら日銀に金利払ってね
じゃ、この政策金利残高っていくらなんだろう???
日銀がこの疑問に関して、発表してました。
ここの「Q8」に、書いてますね。
簡単に説明すると、銀行さんから預かったお金の総額が260兆円と概算すると
その中の210兆円(基礎残高)には今まで通り+0.1%の金利を付けましょう!
その中の40兆円(マクロ加算残高)には金利なし(0%)ですよ!
その中の10兆円(政策金利残高)に-0.1%の金利を付けましょう。
という意味合いだと思います。
この10兆円を日銀に預けておくと-0.1%⇒100億円を日銀に払わないといけなくなります。
日銀がマイナス金利を付けた理由には
2013年から金融緩和政策を行い、銀行が持っている大量の国債を日銀がお買い上げをして
お金を銀行に供給してました。このお金を、銀行が企業等にガッツリ貸出をしてくれるはず…
と思っていたのですが、貸出は増えなくてその現金がまた日銀に戻ってきたのです。
これが「政策金利残高」部分。
なので、今回のマイナス金利には日銀から
「銀行さん、日銀にお金預け過ぎ!!もっと市中にお金を出しなさい!」
というメッセージがあったわけです。
こうする事で、
①銀行が企業に貸出を促す
②企業が銀行に払う金利が低くなる
※イメージ的に薄利多売
③市中に「円」が溢れる事で「円」の価値が下がる
④円安ドル高になる(100円が101円と動く現象)
⑤日本は輸出産業が多いので「円安ドル高」の方が都合が良い
⑥輸出企業の業績が上がるので株価が上がる
というストーリーを描いていたのですが…
どうやらここに誤算が!?
銀行にとって、日本銀行にお金を預けて0.1%の金利があるってのは
安全な資産運用先だったのでしょう。
銀行:「日銀に預けてたらマイナスになるしどうしよう??」
銀行:「そうだ!国債(債券)を買おう」
国債(債券)は需要が増えれば、国債の金利が下がります。
これに加えて
投資家:「ん?よく見たらマイナス金利の対象は10兆円だけか!!」
投資家:「世界経済もよくないしアメリカの景気もあんまりよくないし、
株式ってても怖いから日本の国債や円持ってた方がいいかな??」
投資家も国債を買います。円を買います
これが原因で国債の価格は上がり(買い手殺到し)国債の金利は下がり過ぎて
ついにはマイナスになりました!!!!!
国債の金利がマイナスになるという事がどういう事かは、次のブログで。。
※自分なりに調べて出した見解ですのでご容赦下さい。エコノミストではないため
実際と異なる部分もあるかもしれませんが、だいたいこんな感じのはずです。